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岐阜城北の石井佑弥一塁手=2025年5月26日、ダイム伊勢、高原敦撮影
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 (26日、第72回東海地区高校野球大会準決勝 三重8―5岐阜城北)

 準決勝進出を決めた前日のヒーローは、この試合では黒衣として活躍した。四球を三つ選び、五回には同点につながる中前打で出塁。岐阜城北の5番・石井佑弥一塁手(3年)は「状況によって自分のできるプレーを精いっぱいやるのが自分のスタイル」と語る。

 25日にあった東邦(愛知)戦の九回裏、4―4の同点からサヨナラ右前打を放った。「本当は去年4番にしようと思った」(秋田和哉監督)という素質を持つ。

 昨春にもベンチ入りメンバーに入っていたが、夏の大会で外れ、昨夏の甲子園はスタンドから見守った。「悔しい思いしかなかった。それを糧に頑張っています」

 実力不足に加え、メンバーに入ろうという気持ちの強さが足りなかったと振り返る。「もっとできることがあったんじゃないか」。そう自問しながら夏を終えた。

 勝負強さを持ち味に、昨秋以降はスタメンに定着。春の県大会では4番も打つなど成長軌道を描くが、反省も怠らない。

 試合中にはあせりや不安もあったと振り返った上で、「そこでどれだけ強気でやれるか。そういうことが夏は大事になってくると思う。課題しかない」と前を見据えた。

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